こんにちは。
今年1番の楽しみだった「スポルティフ」がGW休み中に届きました。去年から話題のブーツですが、定番のフレンチカーフ黒ではなく今回限定のヴァケッタレザー、ボルドーです。
かなり詳しくレビューしますけど、知らない人用にオフィシャルのリンクを貼っときます。
The 2 Monkeys Sportif(スポルティフ)Bordeaux Vachetta【TM81935】jelado.com
The 2 Monkeys Sportif(スポルティフ)Black Calf【TM72924】jelado.com
写真が多いので目次作りました。
ではレビュー。
6インチのモックトゥです。実はモカシンのブーツはこの年になって初めてなんですよ、靴は持ってますけどね。90年代のレッドウイングブームは経験してますがエンジニアとペコスだけでセッターは履いた事ないんですよね。
このスポルティフを初めて見た時に最初で最後のモカシンはコレやなと思いまして、黒以外が出たらと考えていたら次がボルドーでしたのでポーキーズで即予約してました。
詳細
縫い合わせモカシン。安藤製靴のシーホースと違ってパイピングなしで切りっ放し。なので革の断面が見えてます。
念入りにブラッシングしたら糸が暴れました。。蝋引きしてない麻糸ですかね。色は白系。
モカシンは小指側の膨らみはあまりなくプレーントゥより爪先狭いんですよ。
革は細かい菱形の型押しがあります。
が、爪先の釣って引っ張ってる所は伸びてほぼないです。プルアップレザーなのでオイルも逃げてますね。
接地面のコバがある所はグッドイヤー製法。
土踏まずから踵にかけてはマッケイ製法なのが1番の特徴で、これじゃなかったら買ってません。
コレ、それぞれを違う工房で作ってるそうなんですよ。そりゃ時間は掛かるし価格も上がりますけど、こういうこだわりの物作りが私は好きなんですねぇ。
ウエストのくびれがエロい!ここまでえぐってあるのは初めて見ました。
で、マッケイなのでこの薄さですよ。シャンク入ってるんですかね?
踵の当ては曲線を描いてます。
横から見るとS字が主張します。踵はかなり小さくホワイツ並みにくびれがあります。踵のコバがなくスッキリしてるのがホワイツとは逆で面白いですね。
6アイレットに3フック。
金具はブラウン、紐は蝋引きの平グレー。ステッチは革と同色系。
中のライニングもオールレザー。写ってませんが踵にスエードの当てがあります。
タン裏とソックシートにロゴ、側面にモデル名とサイズが印刷されてます。
タンは柔らかい別革で、下半分程が両サイドに縫い付けてあります。
底から見ても特徴がよく分かります、スペードに見えますね。ソールはグッドイヤーの所だけダブルレザーでラバー半貼り。ヒールはクオバーグ。マッケイステッチも見えます。コバとヒール積み革はダークブラウン。
重さは私のブーツの中で1番軽いです(体感でダブルミッドセミドレスの半分くらい)。カーフ黒はもっと軽いみたいですけどね。
全体図
真横と後ろから。
低めの爪先と薄くえぐれた土踏まず、S字にくびれた踵のラインが美しいですね。後ろから見る踵の小ささとウエスト曲線は100年前のブーツのようです。先芯は薄い革一枚らしいので履き込めば沈んでもっと低くなるようです。
では
履いてみた
右足から。
履き口はセミドレスより狭く、踵は私のブーツで1番小さいです。コバの出っ張りを最小限に抑えてるのがいいですね、上からだとほぼステッチ見えません。6アイレットはやはり履きにくく脱ぎにくいですね。
紐締めると甲はまぁまぁ普通の高さです。馴染めばあと5ミリは羽根閉じますけどね。6アイレットのフィット感はとんでもなく足首のホールド感もセミドレスより上。ただ、足首から羽根まではいいんですがその先のモカシンの所は違和感あり。それでも軽快で私の知ってるワークブーツとは別物ですね。
左足。
爪先は広くは無く、ギリギリです。特に親指側が狭いですね。長さはセミドレスとほぼ同じなのにサイズがほんの少し小さく感じますが、これは先芯が樹脂カップではなく低いからでしょう。
両足。
Eワイズですけどやや小さめ。6アイレットは見た目も中々お上品。あとモカシンがやっぱり新鮮です。見た事ない景色ですからね。
爪先折りましたが、モカシンにこの革ではまだ曲がりません。
なので大きい皺が入らず細かい皺が多数入ってます。カーフのような綺麗な皺が入る革ではないですね。
履き姿。
クラシックで色気のあるブーツですけどモカシンでカジュアル感もだいぶ出てます。パンツの太さは選ばないでしょう。ですがプレーントゥの方が私のファッションと相性はいいでしょうね。ワインレッドは色合わせには苦労しません。
革自体は厚みがあってハリ、コシのあるやや硬めの革ですけどオイルドレザーなのですぐに馴染みそうです。軽くてソールも薄く返りがいいので新品でも歩きやすかったですね。この次の日に大阪まで履いて行ったぐらいでホワイツの新品時と比べると遥かに歩けました。
履いた感じは、レザーソールのグッドイヤーです。踵と土踏まずは見た目通りに超絶フィットして癖になりますが、問題はモカシンですね。
最初は脱ぐのに苦労しますけど、これがスッと脱げるようになった時が第一次の馴染みです。
2モンキーズの今年の秋冬には新作でプレーンのキャップトゥブーツを出すようです。スポルティフを最後のブーツにしようと思ってたのに、プレーンも履きたくなりますねぇ。これは困った。。
1ヶ月後
紐はブラウンの平紐に変更。雨にも何回か打たれましたが流石にオイルドレザー、強いですね。
足の形を記憶して来てます。先芯が薄革だけなのでだいぶ先っちょの方まで皺が入ってますね。
爪先も少し反り上がっててきてますけど、モカシンなのでこんなもんでしょうかね。
羽根もだいぶ閉じました。フック部はまだ締めれますけどね。しかしモカシンは皺入りませんね。
バーガンディ系のブーツがもう一つ欲しかった所に持ってないモカシンで丁度よかったですが、モカシンの履き心地はまだ慣れません。やはり縫い合わせが入るモカシンと1枚革のプレーンでは全然違いますね。
今年は早くも梅雨入りしましたけど、あと一月は履いて秋までお休みです。
では。