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デニム&レザー育成ブログ

DENIME ドゥニーム 10周年シンチ付き改 Part1

こんにちは。

10月から穿いてる次の穿き込みジーンズの紹介です。

まぁタイトル通りなんですけどね。真空パック入りで2つあった10周年モデルのうちシンチ付きの方です。シンチ付きなので所謂37モデルですね。

アメカジブランドの◯◯周年モデルジーンズはこれから始まったんですが、現在でも考えられない定価38000円でした。でも売れたので10周年は数結構あるんですよね。

 

古いモデルですがじっくり見ていきますよ。

 

と、その前に

 

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昨日、このブログが10万PVを突破しました。どうもありがとうございます。

記事持って移転して来たのでYahooブログの頃より早かったですね。まだ何年かは続けますのでよろしくお願いします。

 

 

では本題に戻ってハンギングから

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これはとんでもない極太シルエットですねぇ。ヒップの膨らみもあるので504Zとは全く違います。

これは時代を感じますね。ドゥニームのXXはシルエット弄ってましたけど、これはオリジナルのビンテージに忠実に作ってるんでしょう。当時はそれが求められてたのもありますが、まんまワークパンツです。

 

股リベットがかなり主張してるのが目立ちますね。ステッチはオレンジメインで少しイエローが使われてます。

 

腰帯にボタンが見えますけど、これがタイトルに改と入ってる理由です。

 


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見ての通り6個付けましたが何用のボタンかはわかりますよね?

 

 

 

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はい、オルゲイユのY型30ミリのワインを付けるとこんな感じ。

で、今回は吊って穿きますよ。この極太土管シルエットは普通に穿きこなせないのでサスペンダーで誤魔化しつつ、シャツorカットソーイン&サスペンダーのクラシックワークスタイルを楽しむ事にします。私の100年前ファッションとも合いますし、ジャストサイズのサスペンダー吊りは美しいですからね。

 

 

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もう一丁、ダッパーズのH型35ミリのダークグリーン

 

ストーリー的には「サスペンダーが当たり前の時代を生きてきた老ワーカーが、作業着新調したら無くなってたサスペンダーボタンを自分で付けてまだ吊って穿いてる」にしときましょう(笑)

 

 

 

では詳細を
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シンチは当時としては珍しい針なし。金具はかなりショボいんですよ。旧ドゥニームのボタンとリベットはスコービル製でしたけどこれもですかね?

シンチ付きは久しぶりですけど、以前穿いてたドゥニームのCタイプは横になると背骨の1番辺りに当たって痛かったので切ったんですよね。これはどうなるでしょうか?

 


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ここのベルトループだけ長さに余裕があります。よく見ると内側に折ってる所だけカンドメされてますね。緩々なのでこれはシンチを通せと言うことですかね?

 


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実はベルトループはここだけ共生地なんですよ。他の4つはライトオンスの別生地です。

並べてみましたけど、分かりづらいですね。

 


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こっちなら生地違うのがわかりますかね。まぁ色落ち進んだら確実にわかるでしょう。

長めのベルトループは後付けです。ステッチイエローのカンドメオレンジ。

 


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股リベは、焚き火での金玉の火傷に注意!

 

 

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ボタン、リベット共に通常のですけど、トップボタンは粒々多め。

ドゥニームのリベットのYHは「ヨシユキ・ハヤシ」ですけど、新ドゥニームのはどうなってるんでしょうね?

 


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ボタンフライは3つ。旧ドゥニームは29インチまでは問答無用で3つです。

隠しリベットも下めに付くドゥニーム仕様でカンドメもありますね。

 

 

お尻
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横にデカくて下めに付いてるポケットと革パッチがあるので右側が短いシンチが不細工ですね。ウエストが細すぎるからですがおかげで殆どシンチ絞れません。バックヨークもかなりの急角度。

 

ヒップはドゥニームなので思ってたよりは小さいんですよ。なので腰周りは皺それなりに入りますけど、オーバーサイズのような生地余ってるから入る皺が多いので色落ちに繋がるかはまだわかりませんね。

 

 

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サスペンダー付きのも。週一で付け替えて行きましょうかね。

 


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バックヨークとセンターの巻き縫いは右高仕様の糸2色使い。右高仕様は見え方が違って新鮮ですね。

 


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ポケット口にアールの付いたポケットはオレンジステッチ。縫い終わりも渡って終わってますね。

右ポケットの形と縫製は大戦モデルのようです。この頃の国内縫製工場の技術レベルが分かるようですが、わざと下手に縫ってるのかもしれません。

 


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ステッチの渡りは普通の四角なのでXXとは違います。

 


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折り込み長めのポケット口。シンズ期の504ZXXと同じくらいです。

 


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10周年で古いので(97年製)まだDHG表記です。

 

97年といえば私20歳!

 

 

 

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裾はかーきさんのDandHスペシャルでしてもらってます。綿糸の金茶ですね。

 


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耳幅は19ミリなのできっちりアタるでしょう。

結構たたみ皺が酷かったんですけど、そこまで酷い色落ちはしてなかったので助かりました。

 

 

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この10周年セットアップ(ブランケット付きファーストジージャンもありました)専用の鹿革パッチ。少し色濃くなりましたけど、明らかに乾燥機の熱で焼けてますね。洗濯前はかなり白かったんですよ。

ロットナンバーは007。小学生ならあだ名が間違いなくジェームズかボンドになってますね。

 


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生地はいつもの経糸テンション緩めなザラザラ粒々生地ですね。結構毛羽もあります。裏から見たら緯糸の方が主張してますね。

XX生地よりは緯糸の打ち込み本数がやや少なく糸もやや細い感じで14〜14.25オンスぐらいでしょうか。とは言え他所よりははるかに打ち込み多いので、2回洗った1108EXの14.5オンスよりかなり分厚いです。

色も少し青みが強いので経糸もXX生地とは別物ですけど、穿いた感じではXX生地に1番似てますね。

 

ザラザラでコシはあるけどXX生地より少ししなやか。シルエットも太い分なんぼかは穿きやすいです。

 

 

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裾幅は22.5センチ。

標準体型の人から見たら普通でしょうけど、27インチでこの幅は極太です。504ZXXは20センチでしたので平置き2.5センチ差はとんでもない差なんですよ。

余りにも太いのでこのジーパンは常にロールアップしてノークッションで穿くことにしました。ロールアップは嫌いでダメージも出るんですが、まあ仕方ないですね。



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3〜7センチワンロールを使い分けていきます。

 

 

はい、今さら〜の10周年ですが、あるのはしゃあないですしね。

もう一つの10周年のシンチ無しの方の生地(経糸はXX生地と同じで緯糸が違う)は後にXXtype2として再利用されましたけど、これはされてないので育てる楽しみはあるんですよ。

 

ただシルエットがねぇ……。旧ドゥニームでこれより太いのは新旧Sタイプと新旧大戦ぐらいちゃいますかね。Cタイプと同じぐらいかな? 穿いた感じもウエストはフィットしてるのにブカブカ、スカスカな感じのオーバーサイズ感満載ですからね。

極太でもジャスト穿きなので普通のXXタイプをオーバーサイズで穿くよりはヒゲ出せますけど、腰ヒゲ重視派の私は本来こんな極太は育てないんですよ。でも根性穿きしか知らなかった当時より経験値を上げた私でどうなるか見てみたいのでね。

 

ドゥニームで37モデルはこれだけでしたし最初で最後の極太という事で育ててみます。

更新は2か月ごとでして行きますのでお楽しみに。