こんにちは。
今年も革ジャン買ってしまいました〜。
ハイラージ時代から国産の馬革ジャンとしては破格の値段なのでいつかは買ってみようと思ってたんですよ。でも毎回予約でほぼ完売なので今年の春モデルを予約購入しました。納期が遅れましたが私も遂に革爺ジャンデビューです。
今回は新品時と着込んだ後の比較写真記事で行く事にしてみました。
到着はGWの4月末なので約1ヶ月と少しですね。雨も関係なく気温的に着れる日は出来るだけ着てましたがもう無理なので撮影しました。
では行きますが、今までで最高の画像数と文字数になりますので覚悟して下さい。革ジャンに興味ない人はスルー推奨しますけど、革ジャン好きはニヤニヤして最後まで楽しめると思います。
見たらわかりますが上が新品です。
まずはフロント全体図から
Lee 1stタイプ。黒に真鍮ボタンと銅リベットが映えますね。
本当はラングラー2ndが欲しかったんですけど最近は全然作ってくれないので待てませんでした。今年の春モデルにラングラーの1stはあったので迷いましたけど、片ポケのコレを選びました。
他社ではダブルヘリックスの白芯藍染めのと迷いましたけどね。
ブラッシングして揉み込んで着始めての約一月後。
馬革のタンニン鞣しという事できっちり形状記憶してますが、腹周りはまだまだですね。
襟
第一ボタン開いてると大きく見えますが襟はジージャンよりは小さめ。しっかりダブルステッチになってます。
軽く癖付けしました。シボ革ですけどシボは少なめ。写ってない首裏の所は多いんですけどね。
片方アップで。
パッカリング出てますね。
左半身
トリプルステッチ巻き縫い風。革で巻き縫いは無理なので片倒しですけどパッカリング出るので楽しみです。
ここのフロントヨークは完全なシボ革です。
シボがさらに出てますね。なので非常に柔らかいです。
手ブレしてますが、ヨーク上下の革質の差。最初からパッカリング出てる所もありますね。
上手く撮れなかったというか寄りすぎました。まだ完全にフィットしてませんけど、パッカリングは結構出てます。
左肩を上から
フロントプリーツ
プリーツは皺々になるんですよね。なのでフロントプリーツ物を選びました。
なってきてます。
下。
ここが1番弱いですね。
腰帯
ダブルステッチのLeeです。ただシングルステッチの方がアタリは出ますね。
こちらはシボ多めなのでかなり柔らかいです。ダブルステッチは中盛り仕様のようなアタリになってます。
ポケット
この形が好きなんですよね、フラップもリベット留め。リベットもちゃんとLeeタイプ使ってます。
革は両方スムース(特にポケット側はツルツル)。どちらかははシボ革が良かったんですけどね。。
ポケットには手拭いを入れてます。
革の見た目の変化はないですけど形が歪んできてます。タバコ入れるなり使わないとパッカリングも出ませんね。
右半身
フロントヨークのこちらはシボ少なめ。
なんぼかシボ増えました。
ヨーク上下
そこまで差はないですね。
少し革質の差は出てきました。
左肩を上から
もっとシボ欲しい所です。
右前プリーツ
プリーツ止めは太い糸の2本重ね。スパン糸らしいので大丈夫でしょう。
のっぺりしてますが、
皺々になってきてます。こっちの方がよく皺入ってますね。
下
触ると凸凹にはなってないんですよ。何故こうなるのか?面白いですね。
腰帯
シボは殆どなし。
殆ど出ませんでしたけど、まだ成長の余地はあるでしょう⁉︎ 左側よりはかなり革硬いですが。
左手
パターンがライダースという事で腕は極細です。革はほぼスムース。
着始めに前ボタン必死に留めてたらこうなってました。ボタン物の最初は泣きますね。
この皺の入り方と着た感じでは公称1.2ミリよりもっと革の厚みはありますね。
袖口も極細(平置き10センチ)。
革ジャンのカフスは普通腕の内側に付けますが、これはジージャンなので外側に付いてます。
ステッチは上下ダブルステッチ、コレもLeeですね。
左手はほぼスムースです。
右手
シボが少しあります。
右手はシボ多めでした。
こっちも。
暗かったですね。。
ここも左手よりシボ多め。
内カフスボタンは初めてですけど留めやすいですね。ただ膨らみが目立つのは好きじゃないです。
バック全体
リーバイスタイプとは違う顔。シンチもリーバイスタイプよりやや上に付いてて長さも短いですね。
シンチは少し絞ってますので引っ張られた皺入ってます。
襟
後ろは変わってませんね。パッカリングは出て欲しいけど厳しいかな?
バックヨーク右肩
バックヨークは完全なスムース革。
左肩
見た目の変化はないですが、肩幅が伸びてバックヨークの重なりが背中に食い込んでくる感じはジージャンと同じですね。だいぶ馴染んできてます。
背中
ヨーク下は少しシボあるので今後もう少し出てくれるでしょう。バックヨークともっと差が出て欲しいですね。
シンチ
Leeのリベットなら物傷つけません。シンチは針なし。
絞ってるのでだいぶくい込んで沈んできました。リベットはまだまだ綺麗なんです。
腰帯右
後ろに回っても右の方がシボ少ないです。
左
こちらはまぁまぁシボ出てきてます。
折りたたみプリーツ
最初から腕上がりましたね。リーバイスタイプは伸びてタックになりますけどこれはアクションプリーツと言っていいでしょう。
またまた寄りすぎて分かりにくいですがパッカリング出てます。
ここは動くからか糸もかなり食い込んできてます。縫製がホント凄いんですよ、これはファインクリークの売りですし唯一無二ですね。
比較はここまで。後は仕様などを。
ここの脇から腕の内側の合わせが割りになってます。腕の付け根でかなり革重なりますので厚みの問題で縫えないからでしょう。
カフスはジージャンと同じ1枚物。
ですが内側は2巻きにせず切りっぱなし。
これ右手ですけど内側がシボだらけなんですよ、逆にして欲しかったですね。
腰帯も同じ仕様。これ結構革カス出るんですよ。
裏地はA-2と同じくらいでストックマンズよりは薄いので丁度良かったです。
Lee特有の補強もしっかりあります!
ボタンホールは中が革剥き出し仕様。こんなボタンホールミシンあるとは知らなかったですね。手縫いかもしれませんけど。
あとプリーツ止めのステッチは2本の直線ですけどボタンホールの端まであってボタン留めると一直線に並ぶようになってるんですね。
Leeの仕様なんでしょうけど、オリジナル見たことないので知りませんでした。ボタンを挟んで並ぶのがなかなかカッコいいですね。
一通り見てきましたけど、シボ好きの私からするとシボ少ないのが残念でしたね。ファインクリークは1着につき1頭の革を使うそうなのでこのお馬さんはシボ少なかったんでしょう。
レインボーカントリーのシボだらけのと差別化できるといい方に考える事にします。
革質はこの値段ならまあまあ満足な出来ですけど、レインボーカントリーの値段なら買わないレベルですね。レインボーカントリーの方が革質にパターンや革取りも含めて好きというか、レインボーの革はやっぱり物が違いますね。まぁ代表の山崎さんはレインボーカントリーの革を見て衝撃を受けて「俺もこんな革で革ジャン作りたい」とこの業界に転職したとジェラードのブログで見ましたから、まだまだ師匠の三好さんを越えるのは無理なんでしょうね。レインボーカントリーの革を知ってる人にはお勧めしません。ただ、ファインクリーク&コーの方の革は見てみたいと思いますけどね。
革は茶芯ですが、茶芯にも2種類あって昔のレッドウイングやクロムエクセル黒のように黒が褐色して下地の茶色が浮かび上がってくるタイプと、今のレッドウイングのクローンダイクのように擦れる所だけ茶色が出てそれ以外は黒のままのタイプがありますよね。
ファインクリークのジージャンは後者タイプの仕上げです。ライダースには前者タイプを使ってるようですけど、私はまぁどっちでもいいですね。
なので各部エッジの擦れた色落ちメインで時間が経てば腕の皺の山部分も所々茶色が出てくるようになりますね。
後はアニリン仕上げなのにゆくゆくは艶消しになる仕様も楽しみです。
しかしアニリン仕上げは透明の膜が1層あるんですけど(塗装で言うトップコートのクリア塗装みたいな感じ)、どうなってすぐに落ちるんでしょうね?まあ専門的な事はわかりませんけど黒の艶消しは面白そうです。
着画
新品の革ジャン着てます感は無くなりました。
肩もだいぶ収まってますし、後は腹周りと二の腕と背中が馴染んで収まれば言う事ないんですけどね。アームが細すぎるのが最大の欠点です。
いつもの平置きも撮っときました。
腕通す前の画像は貴重ですけど、やはり着てなんぼですね。
はい、私はレインボーカントリーの馬革に魅せられて革ジャンに嵌まったんですよ。なのでレインボー系の革ジャン(レインボーカントリーのと革の仕入れや縫製をレインボーがしてる旧マッコイズ系やジェラード等)を好んで購入してきましたが、久々にレインボー系以外のを購入しました。まったくレインボーが関わってない革を見て、見る目を鍛えて経験を積む為ですね。
ファインクリークも新喜皮革にオリジナルで革作らして自社工房で裁断から縫製までしてますし、ハイラージ時代から5年程で今の地位築いたので興味もありましたしね。今は革ジャンの種類も増えてアンドコーとコットンにも手を広げてますけど是非とも頑張って欲しいですね。
コレは育ちが早いですけど、そこまで着るとは思えないので2年に1回ぐらいの更新で行きます。私は季節ごとに着分けてますのでね。秋が待ち遠しい所です。
では。